未経験からのエンジニア転職で失敗しない方法

未経験からエンジニアになりたい!
でも失敗したらどうしよう……

近年、多くの人が未経験からエンジニアへのキャリアチェンジを成功させています。
しかし、エンジニアは技術職。
もし、転職した後にプログラミングについていけなくなったら?
勉強するのが辛くなってしまったら?

転職してすぐに挫折してしまうと、短期離職という残念なことになってしまうかもしれません。

この記事では転職してから「やはりエンジニアにならなければよかった……」と後悔しないための対処法を解説していきます。

①転職前、②転職中、③転職後(入社後)の3段階に分けてやるべきことを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください!
この記事が不安を抱えるエンジニア志望の方の役に立てば幸いです。

転職前(現職を辞める前)にすべきこと

本当にエンジニアに向いているのか?と自問する

そもそも、あなたはなぜエンジニアになりたいのでしょうか。
エンジニアになりたい動機を明確に言語化することで、転職後のミスマッチを減らすことができます。

以下のような動機、志向をもつ人ならエンジニアに向いていると言えるでしょう。
・手に職をつけたい
・どこでも通用するスキルを身に着けたい
・将来性のある業界でキャリアを積みたい
・コミュニケーション能力よりも勉強が得意だ
・黙々と手を動かす仕事を好む
・合理的な考え方をする

反対に、
楽そうだから」「ノルマがないから」「高収入そうだから」といった短絡的な考え方をする人は辞めておいたほうが良いでしょう。
仕事をする以上、責任は必ず負うものです。またはじめのうちは多くのことを勉強する必要がありますので、自律的に頑張れない人にとっては厳しい世界です。

自己学習を始める

転職活動を始める前に、初心者向けの本を一冊買ってみましょう。
(興味のある言語名) 初心者 本』などで検索し、それを見てコードを書いてみると良いです。
特に興味のある言語がないならJavaかPHPあたりがおすすめです。(Python、Rubyは初心者向けのいい本が少ない)
Paizaなどの学習サイトを使うのもいいかもしれません。
少しでも勉強することでイメージも具体化しますし、転職でのやる気アピールにも使えます。

転職活動中にすべきこと

エンジニアになりたい気持ちを明確にしたら、いよいよ転職活動を始めます。

初心者に優しい会社を選ぶ

未経験から異業種へ飛び込むことになるわけですが、新卒と違いどの会社も大事に育成をしてくれるとは限りません。
しかし、IT業界は慢性的な人手不足。未経験への手厚い研修を売りにしている会社は存在します。
未経験歓迎」「技術研修〇ヶ月」といったワードを求人に載せている会社を選ぶとよいでしょう。
もちろん自分で書籍などを活用し勉強できる人であれば研修がなくても問題ありませんが、机上の勉強と実務は異なります。
会社での研修は実践的なものも多く、仕事をする上で有用なことが多いので、可能な限り研修のしっかりしている会社を選ぶに越したことはありません。
受託開発を中心にしているSIer(ソフトハウス)は売上が安定しているため余裕があり、未経験者へのフォローも手厚いことも多いです。
特にこだわりがなければSIerを中心に転職活動を行うと良いでしょう。

受託開発
他社から依頼されたシステムを、請負契約や準委任契約という形で開発・納品するビジネス

信用できるエージェントを活用する

初心者へのフォローが手厚い優良会社は、もちろん入社希望者が殺到します。
そうした人気企業への転職を決めるには、転職エージェントの活用がポイントとなります。
優良な未経験求人を扱っているエージェントを経由することで、優良企業への転職が可能となります。
そのためには信頼できるエージェントに転職をサポートしてもらうことが重要です。
基本は大手のリクナビやレバテックに頼めば間違いありません。

反対にあまり良くないのは零細企業が運営しているエージェントです。
彼らは集客(転職希望者)がうまくいっていないことも多く、応募があれば何としてでも転職させたがります。規模が小さいため転職者のことまで考えてあげられる余裕がなく、自分本位なのです。
具体的に言うと、面談に社長が直接出てくるようなところは絶対にやめておきましょう。社長かどうかはWebサイトの代表取締役の名前を見ればわかります。
企業とのコネクションが少なくろくな求人がないばかりか、個人情報を悪用される恐れすらあります。

入社後にすべきこと

さて、あなたは晴れてSIerへの転職を実現しました。入社後3ヶ月間は技術研修です。
しかし、ただ研修を受けるだけではエンジニアとして活躍することはできません。
同世代は新卒からエンジニアとしての経験を積んでいるのです。彼らに追いつかなくてはいけません。

研修中も自己学習は怠らない

周囲のエンジニアに追いつくには勉強あるのみです。
研修で学んだことをさらに深め、アウトプットを増やしていきます。
おそらく研修でも成果物を作っていくと思いますが、それをさらに多機能にしたりするなど自分で工夫してみましょう。
人に言われてやるのと自分で考えてやるのでは定着度が全く異なります。
さらに自分で考えて実装したことは今後の自信につながるでしょう。
エンジニアはわからないことの連続です。心が折れそうになることもあります。
そうした時に備えて、少しでも成功体験を積んでおくのです。技術面ばかりに気を取られがちですが、こうした精神的なことも結構重要になってきます。

実務参加後1年間はボーナスタイム

研修が終わったらいよいよ実務へ投入されます。
おそらくメンターとして先輩がつき、OJTという形で手取り足取り教えてくれるでしょう。

ここで重要なのは、『1年間は初心者としてのふるまいが許される』ということです。
逆に言うと1年後には甘えは許されません。(と言っても実際には3年目くらいまでは周囲も優しくしてくれますが笑)
1年後に独り立ちをするイメージを描きながら、わからないことがあったら少し考えた後すぐ質問しましょう。

初心者にありがちなつまづきポイントは、以下のようなものです。

わからないけど質問せず自己解決にこだわる

n時間後、結局わからず先輩に質問する

先輩「なんでもっと早く聞かないの?」(イライラ)

萎縮してますます質問できなくなる

辛くなって挫折


このパターンを回避するには、疑問点をすぐ解決し、次に生かすことです。
質問を恐れることはありません。
あなたは1年間のボーナスタイムなのです。スターをとったマリオなのです。
どんどん先輩に質問して、エンジニアとしてのスタートダッシュを切りましょう。

まとめ

以上のことをしていけば、未経験から2~3年で一人前のエンジニアになることができるはずです。
適性のある人であれば1年でそのレベルに達することも可能でしょう。
そのあとはもう一度転職するなり、フリーランスになるなり、個人開発するなりご自由にどうぞ。

ネットで観測する限り、駆け出しエンジニアが挫折していくケースは結構多いです。
そもそも向いていなかった、初心者にはレベルの高すぎる会社に入ってしまった、自己学習の重要性を理解していなかった、会社の人とうまくいかなかった……
挫折ポイントが多くあり、中には事前に知らないと対策できないこともあります。

この記事が未経験からエンジニアへのキャリアアップを目指す人の役に立てば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました